2020年3月24日、東京地裁517号法廷にて、大本事件の第三訴訟第四回口頭弁論が開かれました。傍聴人は四人。(内容は賃金未払い訴訟です)
昨年末から、感染被害が拡大したコロナウイルスの影響で傍聴席に「使用禁止」の張り紙があちこちに置かれました。これは傍聴者が接触しないように間隔を空けて座らせる配慮だと思います。
私の長い傍聴歴でもこんなことは初めての事で、張り紙の席数の確認と傍聴者に注意事項を述べるために事務方があちこち走り回っており、何とかこの未曾有のパンデミックから裁判所を守ろうと、大変な努力と注意を払っているのが短い傍聴時間でもひしひしと伝わりました。
原告側(遺族側)は河西弁護士と佐藤大和弁護士の2名。
被告側(事務所側)は渥美弁護士と松永弁護士の2名。(松永弁護士はノーマスク!)(ここ、試験に出ます!)
内容に大きな進展はなく、萌景さんがHプロで働いていた事に労働契約性が生じるかの争いになっているという事と、よく聞き取れなかったのですが、グループからの離脱の自由があったのか、というところでも契約の妥当性などが争われるようです。
一つ気になったのは、萌景さんが運動会とイベントが重なり、被告に「休みたい」と申し出ても許してもらえなかった等の問題があったが、結局は時間調整をして運動会に出れていたことや、正月も休みがなかった、という原告の主張に対して被告側から「そもそもイベント自体が正月に入ってなかった」との反論が出たようで、第三訴訟でも原告弁護団は萌景さんの被告・ Hプロでの勤務実態をよく把握してないのではないかという疑いがさらに深くなりました。
それから、原告が主張する萌景さんが過酷な労働環境にさらされていた、という理由の一つに、グループ活動の罰則規定があります。しかし、これは地元の方からの情報提供で愛の葉Girlsのメンバー同士で細かな取り決めをしていたので、被告事務所の強制ではなかったという事です。なので訴状に書いている内容と実際聞くグループ活動は相当にイメージが異なる内容になっています。
それから、またしても、というか原告側の準備書面の書き方に対して裁判長から注意がでました。
私は第一訴訟から第四訴訟まで大本事件の殆どの裁判を傍聴していますが、ERAの弁護士らはいずれも毎回、裁判長から弁論の進め方、準備書面の書き方、提出の遅れについて、注意を受けています。
次回の裁判期日ですが、弁論準備手続きという事で非公開になるようです。
一度裁判所に問い合わせて次次回期日を改めて書き込みします。