傍聴記録倉庫

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2019年09月

農業アイドル自殺訴訟・第一訴訟・第四回口頭弁論を傍聴しました。遺産分割協議成立証明書(甲132〜134)の原本は未だ提出されず


 2019年9月24日(火)午後四時より、東京地裁501号法廷にて、大本事件
「愛媛ご当地アイドル自殺訴訟」損害賠償請求事件の第四回口頭弁論が開かれました。傍聴席は9席。
 

 民事7部合議1係(平成30年(ワ)37265)

 裁判長 小川理津子
 裁判官 木村匡彦
 裁判官 山田裕貴
 書記官 大門孝至

 原告 大本茂 大本幸栄 大本可穂 弟(未成年)

 被告 Hプロジェクト 佐々木貴浩(社長) 社員A 社員B 

(被告であった「株式会社フィールド愛の和」は原告の意向で被告から外れました。これにより、原告を被告とした「株式会社フィールド愛の和」が原告の第二訴訟も取り下げられました。)

 損害賠償請求金額  9268万9584円(ーフィールド愛の和の請求金額分300万円)


 

     _________________________

◼️関係者の紹介


 この裁判は愛媛県松山市で「ご当地農業アイドル」として活躍していた大本萌景さん(当時16歳)の自殺を巡り、その責任を問う為に、ご遺族が運営会社とその関係者を訴えている裁判です。

 原告弁護団はアイドルの権利を守り、芸能事務所との契約書を確立させる事などを目的とした任意団体「日本エンターテイメントライツ協会」( 以下、ERA)の代表理事たちで構成されています。

 そのうちの一人である望月宣武弁護士は有志の弁護士らと共に「社会的意義ある裁判の支援」を求めて裁判費用を一般から募る「リーガルファンディング」を立ち上げました。この裁判はその支援者たちの募金で運営されています。


 被告のHプロジェクトは農業法人。愛媛県の衰退する農業について若い人にも関心を持ってもらいたいと農業アイドルユニット「愛の葉Girls」(えのはがーるず)をプロデュース。
歌って踊って畑を耕す、という農業アイドルグループを運営していました。
被告の佐々木貴浩氏はERAの弁護団から記者会見で萌景さんの自殺について責任者であるような指摘をされた事に対して「事実ではない」と反論しています。

 被告側の弁護団は渥美陽子弁護士が代表を務める「あつみ法律事務所」

 この日は約20分くらいで閉廷しました。

 ◼️遺産分割協議成立証明書の原本は今回も提出されず。

 原告と萌景さんの実父との間で行われた(はず)の遺産分割協議成立証明書について、その作成日付と共に原本を出す、出さないで第一回口頭弁論から被告側の攻撃材料になっていましたが、この日の口頭弁論でも提出はされませんでした。(第一回口頭弁論傍聴記)

 裁判長「甲132〜134の原本持ってきていただいて...証拠上はすでに出てるけど中身(原本)を(被告側が)確認すると言うことでしたが...」
(※甲132〜134は遺産分割協議成立証明書とご実父の委任状です)
 
 望月弁護士「うっかり(しっかり?)失念しちゃいまして...」

(傍聴席どよめき)

裁判長「証拠上は写しでいいですけれど....(聞き取れず)」

望月弁護士「お求めであれば、次回お持ちします。」

 「第三回口頭弁論の傍聴記」では遺産分割協議成立証明書の真正を争う、原本を確認したいと被告側が裁判長に求めました。以下、第三回より書き出します。

望月弁護士「次回原本持ってきましょうか?それは構わないですよ」

望月弁護士「(書面の)偽造を(被告側が)争った、偽造である(と主張した)ということは調書にとどめておいてください 。」

裁判長「どうしましょうか。それ自体を(偽造であるという主張を)検討する...132〜4の確認を留保して被告代理人で確認をして取り調べをしてご意見いただくということでよろしいですか?」

渥美弁護士「はい」

 となっていますから、今回は必ず遺産分割協議成立証明書の原本が出されるかと思いましたが、次回に持ち越されるようです。

 望月弁護士は前回で遺産分割協議成立証明書について「真正を争う」と被告側弁護団から言われて「偽造を争ったと言う事は記録してください!」と声を荒げていましたから、今回は偽造の疑いを晴らすためにも、遺産分割協議成立証明書の原本が被告側に示される事になるだろう、と思っていましたが、出ませんでした。

 望月弁護士の「失念した」のところで満席の傍聴席から大きなどよめきが起こりました。

なぜなら原告側が提出した遺産分割協議成立証明書は、その真贋を被告側が第一回口頭弁論から何度も指摘していましたから、原告側が適正に処理すべきであるのに、原告側弁護団の悠長な答弁に傍聴者は驚いたようです。

 第一回目の裁判長が異動で外れ、途中から新しい裁判長になったのも、被告側にとっては不運といえば不運でした。

 裁判長が第一回目からの遺産分割協議成立証明書について、双方の激しいやり取りをご存知であれば、第四回目まで原告側が遺産分割協議成立証明書の真贋をはっきりさせないことに対して、必ず厳しい意見が出たはずです。



 ◼️Hプロ元従業員の証言
 原告側は元従業員の証言を用意しているようです。
ただし、準備書面での主張に留まり、法廷で証言するかどうか、決めてはいない様子でした。
これに対して、渥美弁護士は「陳述書を出される予定がないのであれば、こういった主張を準備書面に書かれる事自体どうなのかという事になりますけど」とやや厳しい口調で原告側に趣旨を問い、原告側は証言者が積極的に法廷で証言を行いたい人物なのかどうかを、この日は最後まで明確にする事はありませんでした。


 ◼️精神科医による意見書

 精神科の医師による「青少年が自殺する因果関係」のような内容の意見書が原告側の意見の補強材料として出されるようです。その準備に二ヶ月かかるという事でした。

 その医師が海外に行くかもしれないという事で、「意見書の提出は年明けになるかもしれない」と望月弁護士が答えると、傍聴席からはため息が広がりました。

 それに対して裁判長が二ヶ月後と期日を指定。
裁判長は「そちらが原告なので、準備書面がいついつまでに出来ます、なので期日をいつにしてくだい、というのがマストです」と苦言というほどではありませんが、(はっきり予定を決めて欲しい)と指摘されていました。


 ◼️原告側は争点を(萌景さんの自殺に至る原因を)平成30年一月から三月の間に主眼を移している。


 以上で次回期日が決まり閉廷しました。証人として原告がでる、とか原告が反対尋問したいという話も出て、もう少しでこの裁判も山場を迎えるのかな、という感じですが、それは年明けになるようです。


※ 双方の代理人が大きな法廷でやれればという話が出ましたが、裁判長からは「弁論準備なので...」という事で次回も501号法廷に決まりました。


 ◼️次回期日

 第五回口頭弁論

 12月2日午後2時から501号法廷です。


 ※聞き取り出来た一部分です。あくまでも個人の聞き取りなので、正しい弁論内容、証拠関係に関する答弁は裁判所で訴状と共にご確認ください。一月から二ヶ月くらいで裁判所で記録として閲覧できるようです。

◯従業員の証言についてのやり取り

渥美弁護士「今回の準備書面の中で元従業員の方がこう証言してるみたいな事がかなり出ていて...これって陳述書を取られること予定という事ですよね?」
望月弁護士「陳述書なり、法廷で証言なり」
渥美弁護士「次回出していただける?」
望月弁護士「お約束できませんが」
渥美弁護士「陳述書を出される予定がないのであれば、こういった主張を準備書面に書かれる事自体どうなのかという事になりますけど」
望月弁護士「法廷で証言予定の内容ですが」
渥美弁護士「法廷で証言予定の内容?」



裁判長「(準備書面の証言者は)陳述書の作成の協力は得られない?かもしれないという事ですかね?
それならそれの信用性の問題という事になりますので」


◯萌景さんの自殺に関する因果関係について専門家からの意見書がいつまでに出るかのやり取り

望月弁護士「二ヶ月くらいはかかるのかな、と」(傍聴席微かにどよめき)
望月弁護士「一回、反論が入ってから次次回くらいかなと考えていたんですがそれが次回になると少し先生に急いでもらってお願いする」
河西弁護士「海外にいく」
望月弁護士「先生が海外に行く?それまで待つのに年明けくらいになる」(傍聴席ため息)
裁判長「そちらが原告なので(苦笑い)」
裁判長「その間にもうやることも...」(ないので)
望月弁護士「うーん」
裁判長「その間に立証の他の準備をするのか、別の方の陳述書を用意されるのか」
望月弁護士「被告側の第三準備書面の反論とか、陳述書であれば陳述書で進めておいてその辺の準備を」
裁判長「原告が主張されてるような、こういう事実から、15歳、青少年であれば、自殺に至るような事があり得ると、心理学的社会学的見地からの意見書を予定されてると思っているので」
裁判長「原告側の主張の裏付けになるような意見書...主張の準備をある程度進めていただいて...」
被告側「意見書っていうのはあれですか?先生は何名かいて?」
原告側「一名ですかね」
望月弁護士「精神科医です」
裁判長「二ヶ月くらい先の期日を決めます...」

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虹コン裁判傍聴記・永田氏代理人が苦言「ルールにしたがって裁判をやっていただきたい、プロなんだからお互いに」



 2019年9月9日午後3時から615法廷にて「虹のコンキスタドール」の総合プロデューサーであった永田寛哲氏と「虹のコンキスタドール」のメンバーであったS女史が双方が原告・被告になった裁判が開かれました。 

 本来であれば、この日が最終弁論期日だったのですが、9月30日に伸びました。
その理由は被告のS女史と向原弁護士の最終準備書面が指定期日までに提出されず、原告側に届いたのが当日になったからです。弁論は20分くらいで終わりました。傍聴人数は10人ほど。

 ※この裁判は双方が原告被告になって訴え合っていますが、永田氏側が原告席、永田氏に訴えられたS女史とS女史の代理人である向原弁護士、河西弁護士が被告席に座っていましたので、永田氏を原告、原告側とし、S女史と被告代理人二人を被告、被告側とします。

 [雲の傍聴感想]

 永田氏の代理人である平岩弁護士は最終準備書面を当日に提出という被告側の不手際に対して、静かにではありますが、時々言葉を強くして抗議していました。未確認の準備書面が依頼人の不利な記録にならないようにと、言葉の端々に怒りを滲ませながら、裁判長に陳述書の中身を確認するために堂々と最終弁論期日の延期を主張しました。そして、それを裁判長に認めさせ、この日の裁判進行は平岩弁護士がしっかりと主導権を握っていたように見えました。

 裁判長は終始、明朗で丁寧な言葉使いで、この最終的な陳述書が当日になったことの問題をどう解決しようかと双方の考えをすり合わせ、最終弁論期日を一回増やすという原告側の主張を受け入れました。

 被告側は弁護士会の手続きが発生したという事で、被告となった代理人らは懲戒請求事案が発生してるようです。

 ※あくまでも個人の聞き取った傍聴の記録です。不完全で聞き逃したところや、聞き間違いが多々あるかと思われます。完全な記録は裁判所で訴状と共にご確認ください。

 次回期日2019年9月30日午前11時から615法廷です。



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事件番号 平成30年(ワ)8872  
      原告 永田寛哲 代理人 平岩利文 亀山由紀(ネクスト) 
 
      被告 虹コンメンバーS女史(以下S女史と表記)
      河西邦剛、向原栄大朗

 事件番号 平成30年(ワ)13414 
      原告 S女史  代理人 望月宣武(羅針盤法律事務所)
      被告 永田寛哲、㈱ディアステージ、ピクシブ㈱、ピクシブプロダクション

      
      ディアステージ代理人 平岩利文(ネクスト)ピクシブ㈱代理人 勝又祐一

 民事18部 合議2係

 裁判長 品川幸男
 裁判官 長谷川秀治
 裁判官 上野瑞穂
 書記官 久保田浩


 ◾️告原告双方の準備書面の確認から〜

裁判長:ピクシブ・ピクシブプロダクション9月9日付けの準備書面永田さん及びディアステージ準備書面いただいています。

裁判長:被告向原弁護士の関係で9月6日付けの、準備書面(4)の陳述でよろしいですね?   

平岩弁護士:ごめんなさい、これ、期限かなりすぎて出されてるんですが、今日当日届いてるんですが、これで陳述になるんですか?そうすると、我々が締め切り守ってる意味無くなります。

裁判長:それはそうですね

平岩弁護士:当日は、幾ら何でも...いろんなルールはあるとは思うんですけども、それは、まずくないですか?30日と明確に指示されていたわけですから。

裁判長:向原弁護士もそうですよね。6日という事になってるからね、先週の金曜日ですよね。


向原弁護士:遅れたことは申し訳ないですけども、最終準備書面という位置付けで双方の反論を予定したものではないので問題は(聞き取れず)

平岩弁護士:であれば、期日を指定したことは無意味だったという理解でよろしいですか?
なんのために期日を指定されたんですかね?

向原弁護士:そういう主張するつもりは...反論の必要性という観点では特に成立に問題はなかった

平岩弁護士:なんの為に締め切りがあるんですかね?

裁判長:準備書面についてもこれは本日いただいてもであるという事で... 

望月弁護士:9月6日付けになってるんですが、6日にFAXのエラーで出てなかったことに気がついて今日の朝、送り直したということで...


裁判長:やろうとしたことについては向原さんと同じ...永田さん側からのご指摘については... 

望月弁護士:それは「お詫び申し上げますと」

裁判長:それで、期限が定めてあるところ間違いなくって、出てる事はどうするかに関してはそれはまだ定めた期限より後にでたものなので留保をして、もう一期日を設けるその時にという事もありうると思いますし、それよりも、今日、陳述扱いするということはありうるかなとは思ったのでが永田さんの側、ピクシブの側から特段なければ進めましたが、それについて、いやいやそれは、ということであれば、また考えなければならない。どうしましょうかと、いうところですが...

平岩弁護士:勝又先生は自宅から出てこられたので望月先生の書面を読んでもおられないのでは...

勝又弁護士:事務局も今日行けてないので...出てるという事は今聞きました...

 省略〜

裁判長:きちんと陳述という言葉で持って主張したと、いうことができるのは、はみんなが読んでるからやれるということなのでまだです、という事であれば、少なくとも S女史の扱い、向原弁護士のものについてもどうしようかな、ということは有りえるのかな、とは思いますが、どうしたものかかな、というその辺はどうしたものかね、というところなんですが...

裁判長:実はきちんと締め切りまでに出ていれば、 何もなかったのですが、今日、弁論を終結した上で判決期日を指定し、一度和解期日も指定し、遠くない期日に入れて、集結しその日に準備書面の陳述とその流れで和解もありかなと思っていたところであります。


望月弁護士:あるいは、最終準備書面については証拠の評価のみなので陳述に拘ってはいないので、結審後に出すという扱いをしている裁判回もあるかと思いますが、陳述する事が問題であれば、まあ、後最終準備書面は参考書面扱い提出ということでも構いません。(聞き取れず)



平岩弁護士:望月弁護士がおっしゃったことが一番道理にあっていると...(聞き取れず)

裁判長:あの、記録の場所としては陳述した準備書面の同じところに入るのですが、未陳述という印をつけていれておくということになるかな、と思っていて...S女史の準備書面(5)について陳述せずともよし、ということであれば...それはそれで(聞き取れず)間違い無いからね?

裁判長:向原弁護士の方の関係は今日では(聞き取れず)

平岩弁護士:色々と訴訟外でもあるみたいですが、ルールにしたがって裁判をやっていただきたい。それだけです。私の方からは...プロなんだから...お互いに。


裁判長:そうすると陳述せずともよしともいう事で?

不明:先ほどの裁判所のお考えあればそういう風にしていただければありがたい。

裁判長:えーと、和解期日の前に弁論をもう一回入れて、ということですか?原告側はあれなんですか今回近い時期に出された準備書面について、その、それについて、再度の反論は予定してるという事になりますか?


平岩弁護士:最終準備書面にそういう主張が書かれていても、これ、完全にルール違反なので、それ、できないわけですよね。だから、中、検討して無いですけど、そこは信用してますから、(強い口調で)おそらく、私たちが書面出した後でそれに対する反論書いてきているとは、絶対ない、と思ってますけど。陳述の機会を与えるかどうか、それだけだと思います。ちなみに陳述するのであれば、弁論終結を伸ばさないといけない公開法廷で...


裁判長:そこはそうなりますよね。次回弁論集結を公開法廷で、行った上で、それにくっつける形で和解の時間が取れれば、という事であって、仮にそういう席を設けるのであれば、その時にやってもいいかなという気もしておるところではあります...

平岩弁護士:和解...?ディアステージはそもそも和解は考えてないので...ピクシブさんたちですかね?
和解がそもそもできないのであれば、期日入れても時間無駄になってしまうので...

勝又弁護士:会社の方は...聞き取れず

裁判長:永田さんの方は証拠調べに入る前に試みようとしたけども、まあうまくいかなかった当然知ってるわけですけども、弁論終結後の、和解の席を申し上げても、そこにつく価値なしということであれば、そこまで仰るのであればこちらも無理やり何かできるものではないからね...?どんな結論であれ、裁判所の考えることを示される形について、和解の場で述べるということにつて(聞き取れず)可能性がないのであれば、これ以上進めても仕方ないな、という話になってしまいます。

平岩弁護士:ディアステージには責任がないので、和解して譲歩してなんらかを払うというスタンスにならないと思うので。永田さんは和解はなんらか有りうる...証人尋問前の和解に関しては、私の記憶ではS女史側の代理人、兼被告にもなっていらっしゃる先生方への弁護士会の手続きが発生しているので和解はできません、というので先方から断れているので、まず、そちらのご意見を聞きたい。

望月弁護士:S女史の代理人兼被告はいないと思うので...S女史の代理人は...

平岩弁護士:S女史の代理人及び被告...

望月弁護士:S女史の代理人に関しては弁護士会の手続きは発生してないので、私は懲戒されてないので... 

笑い声

裁判長:そう言ったあったはあった
そういうことがあったので、できないという話ですけど、今になって変わっているとは認識してませんが、再度できませんか?っていう話ですけど。

平岩弁護士:向田先生と河西先生のご意思がまず、大事かな、と。和解の話であれば。事情が変わって無いのであれば向原先生と河西先生の何もできないという結論もあるかもしれない。

河西弁護士:向原先生には向原先生のご意見あると思いますけど、(聞き取れず)私も元代理人ですし、気になりますし。和解期日を開いてもらうことは全く問題ないです。検討できるかというと、そこは難しいです。正直言って...はい。
向原:基本的には同様です。和解のお話を伺うことは当然してみたいと...

裁判長:テーブル自体は設けることはできそうですが、わかりませんけども...

裁判長:先ほどの、永田さんの代理人のご指摘はごもっともで、(聞き取れず)直前にまあ、弁論の期日をいれられるか考えられるかな、とは思ってはいたんですが、これだけ言われると期日合わないかな、どうしようかなぁ...ちょっと、期日調整を先行させてもらって、今まだ、向原さんとS女子の準備書面の陳述になっておりませんが...

 〜細かい話なので割愛します〜

 〜期日のすり合わせで9月30日が次回弁論期日と決まる〜


裁判長:永田さんとピクシブ側の準備書面の陳述とし、提出されている準備書面の陳述としたいと思います。この日に弁論の終結を予定したいと思います。続けてその後、和解期日としたいと思います。
場所を移動していただく。9月の30日月曜日午前11時は法廷です。615号法廷でお願いいたします!

 ◾️乙号証の証拠確認〜

被告側からでた証拠の写真について永田さん側は作成の経緯を争っているという事でのやり取りがあり、
この日の法廷は閉廷しました。








農業アイドル自殺訴訟 第三訴訟の論点整理【原告敗訴確定】


 現在、大本事件では三つの裁判が起こり、一つ取り下げになりました。
一つは大本萌景さんのご遺族が元所属事務所「Hプロジェクト」とアイドルグープの移籍先「株式会社フィールド愛の和」を訴えた裁判で第一訴訟。

 事件番号は(平成30年(ワ)37265)次回の裁判は2019年の9月24日(火曜日)
 午後四時から501ラウンド法廷にて開廷します。

 二つ目は第一訴訟の被告側であった「株式会社フィールド愛の和」が第一訴訟の原告と弁護団を訴えた第二訴訟。7月下旬に取り下げが決まり、8月4日に愛媛県で原告が第一訴訟の原告側、第二訴訟では被告側の弁護団と取り下げを発表する記者会見しました。(これでフィールド愛の和は第一訴訟の被告から外れました)
事件番号は(平成31年(ワ)1450) 

 三つ目は大本萌景さんのご遺族が元所属事務所「Hプロジェクト」(第一提訴被告)を賃金未払いで訴えた第三訴訟。
事件番号は(令和一年 (ワ)23219 民事33部(ろ)


 これについて、論点の整理を行ってきたいと思います。原告の主な訴えを見ていきましょう。


 愛媛県松山市の松山地裁に原告側から第三訴訟の訴状が7月2日に出されたために一度松山地裁で事件番号がつけられましたが、今は東京地裁に訴状が送られ、新しい事件番号がつきました。訴状の閲覧を希望される方は東京地裁の番号でお問い合わせください。


     __________________


 〜新しい訴訟、第三訴訟についての情報〜


 松山地裁「令和一年(ワ)第276号」から訴状は、東京へ移送になりました。
 東京地裁「令和元年(ワ)23219」民事33部(ろ)係へ変更になりました。
 内容 未払い賃金請求事件 

 訴額  8万8096円
 印紙代 1000円 

 (仮執行宣言付き)

 原告  愛媛県松山市 大本茂 大本幸栄
 
 代理人 河西邦剛 同 佐藤大和 同 向原栄太朗 
     同 望月宣武 同 安井飛鳥

 連絡先 レイ法律事務所

 被告 Hプロジェクト 代表取締役 佐々木貴浩



 ◾️原告らの訴え(訴状から一部抜粋)p.6〜p.7

 (4) 給与の支払い
 萌景は自己の行った業務の報酬を自ら当該業務の発注者に請求や、発注者から直接受領することはできなかった。

 被告らが、発注者に対して請求し、発注者から報酬を受領し、そのうちの一定部分を萌景に支払っていた。そして後述する「販売応援」に係る給与は毎月末締め翌月15日の支払いとされた。よって被告は萌景に対し、被告の指揮監督の下で労務を提供したことの対価として、給与を支払っていた。


(5) 知的財産権の帰属等


 本件帰属契約書第4条には萌景のタレント活動によって生じる著作権法上の全ての権利及びタレント活動により製作されたもの関する全ての権利は被告に帰属する旨の規定が存する。
また、本件専属契約書第6条には芸名に関する権利は被告に帰属する旨の規定が存する。

 以上の通り、萌景は被告を通じてのみ芸能活動することができ、その活動は被告の指示命令の下に行うものであって芸能活動に基づく権利や対価は全て被告に帰属する旨の本件契約の内容や、実際に萌景が被告の指示命令の下において、時間的にも一定の拘束を受けながら。歌唱に加え、売り子業務等の労務を提供していたことに照らせば、本件契約は萌景が被告に対して労務を提供し、被告から対価を得たものであり、被告と萌景の契約は労働契約であると評価できる。


 なお、東京地裁平成28年3月31日(平成(ワ)19440号)判タ1438号164頁)は本件と同様の契約内容であった事案において、上記と同様の考察をした上で「マネジメント専属契約」が労働契約である旨判断した。

 さらに後述する通り、萌景は、被告の指示に従って芸能的要素のない単純な労務である売り子業務に従事しており、本件契約は上記裁判例に係る「マネジメント専属契約」にもまして労働契約と評価される事実が存在する。

 訴状p.10の「(ウ)販売応援の実態」から〜書き出し
販売応援は、単純な労働としての売り子業務すなわち店頭において、各種商品の宣伝・販売促進に当たるマネキン業務であり、本件グループのファンがメンバーと交流する購買意欲を高めることはあったとしてもマネキン業務自体についての芸能的要素はなかった。

 訴状p.10の「最低賃金を下回る賃金の支払い(未払い賃金金額)」から〜書き出し

(1)愛媛県の最低賃金
愛媛県における最低賃金は平成28年10月1日から平成29年9月30日までは1時間あたり717円、同年10月1日から平成30年までは1時間あたり739円であった。

(2)萌景の労働時間
萌景の販売応援についての労働時間は平成28年10月1日から平成29年9月30日までの期間においては64時間(ただし、平成29年4月9日及び同月21日を除く)であった。また同年10月1日から平成30年9月30日までの期間においては72時間であった。

(3)萌景の賃金
したがって、前記4の萌景の労働について愛媛県における最低賃金により算定した賃金額は、合計9万9096円である。

(4)契約書の規定
平成29年9月までの販売応援の給料は「一回2000円」とされていた。

(5)実際に支給されていた給料

販売応援の報酬しとて
 平成29年

 6月 2000円 7月18日支給
 7月 0円(Hプロでアルバイトをしていたため販売応援について無給)
 8月 0円(Hプロでアルバイトをしていたため販売応援について無給)   
 9月 0円(Hプロでアルバイトをしていたため販売応援について無給)
 10月 3000円(同年11月17日支給)
 11月 3000円(同年12月15日支給)

  平成30年
 1月  3000円(同年2月17日支給)

 萌景の労働に関わる賃金のうち8万8096円が未払いとなっている。これを遅延損害金とともに支払え、ということです。


 ◾️被告からの訴え
第一訴訟の第二回口頭弁論(4月22日)後に開かれた記者会見で被告側(渥美陽子氏らの弁護団)から配られた資料に萌景さんがHプロジェクトでアルバイトをしていた事情は、次のように書かれています。

 H31.4.22((月)16:00~16:30 愛媛ご当地アイドル自殺訴訟 被告側記者会見資料 p.3より〜

 あくまでも一部抜粋の引用です。

 「原告側の主張」としてタイトル「Hプロの性格,搾取の行動」に「萌景さんは平成29年4月から中華料理屋でアルバイトを始めたが、佐々木氏から本件グループの活動を優先するように言われ。アルバイトを始めたが佐々木氏から本件グループの活動を優先するように言われ、アルバイトを同年5月には辞めざるを得なかった。その後萌景はHプロで雑用のアルバイトをさせて労働力を搾取した。(準備書面(1)61〜63頁)とあります。

 ◾️それに対する被告側の答弁書での反論

「そもそもHプロは芸能プロダクションではない。愛の葉Girlsも農業生産法人であるHプロが行なっていた愛の葉農園のPRの為に作られたグループであり、一般的な芸能プロダクションとは同等には考えられない。原告らはしきりに「搾取」を強調するが、Hプロが「愛の葉Girls」の活動で利益を得ていたことと萌景さんの自殺がどのように結びつくか全く不明である。原告らはここでもHプロを不当に貶める印象操作を行おうとしている。」


「萌景さんが中華料理屋でのアルバイトを1カ月足らずで辞めたのは「餃子を焼くのが嫌だったから」であると聞いている。萌景さんが通信制高校の学習で用いる教科書を無償で受け取る為には、アルバイトで90日以上勤務することが必要であった。Hプロは、アイドル業では教科書の無償交付の対象にならないとの相談を萌景さんから受け、必要な日数だけ萌景さんをアルバイトとして雇うことにした。萌景さんがHプロでアルバイトをしたのは平成29年7月から9月であり、教科書の交付のために最低限のものである。Hプロとして、萌景さんにアルバイトとして働いてもらう必要性は全くなかった。この件も萌景さんの自殺の何の関係があるのか全く不明である。」書き出し終わり〜


 とあります。

 Hプロ側の反論 「事務所で雑用のアルバイトを教科書無償賞与のために萌景さんにさせていたが内容は車やトイレ掃除などの簡単なもの、それらの用事は事務所のスタッフらで充分に用が足りていた。内容のないアルバイトのために夜の販売応援の賃金を昼間の事務所バイト料金に振り替えることでなんとか90日間分の労働実態を作ろうとしていた。萌景さんへのアルバイト代金の未払金は存在しない。
萌景さんはこのアルバイトも長続きせず、90日分に足りる前に辞めてしまった。」


 第三訴訟の原告側の主張として販売応援は売り子としての労働で芸能的要素がなかった、とありますが、この第三訴訟がアイドルの労働問題ではなく、単純な賃金未払い事件としての労働裁判だということであれば、なおさらLFを使うというのには理解に苦しみます。

 しかし、第三訴訟の原告側の第一訴訟で出された甲号証、第9号証では萌景さんの契約書は「専属マネジメント契約」となっており、販売応援はタレント活動の一環としての報酬となっています。

 第一訴訟の甲第9号証(1)より〜書き出し〜

 (報酬)
 第5条 本契約の期間中に甲のタレント活動の果実として乙から得る報酬は以下の通りとする。
① CD販売 売上額の8%をレギュラー及び選抜メンバーの合計数で除した額
②ファンサービス サービス提供からから得られた額の5%
③販売応援 一回2000円

 書き出し終わり〜


 契約書ではこのようになっておりますので、第三訴訟にある最低賃金算出で時給計算、も理解できないところです。販売応援はアイドル業ではない、労働なので時給計算で給与を換算してその分は賃金未払いだという原告の趣旨ですが、最初の契約書では一回ごとの報酬で時給計算扱いにはなっていないのです。

 ご遺族や萌景さんは「時給計算扱いにしてくれ」とHプロに交渉していなかったのでしょうか?
②は歩合制でしょうから、萌景さんの労働時間を時給計算扱いにはできないと思いますが...

 
 萌景さんが事務所でのバイトを低賃金で苦しんでいた、そのために悩んでいた、というのであれば話は分かります。しかし、アルバイトは教科書代を捻出するための事務所が企画した「萌景さん応援プロジェクト」であったなら、萌景さんはHプロに感謝していたのではないでしょうか。


 この第三訴訟の意図というのは計り知れませんが、被告側の反論を待ちたいところです。
次回は萌景さんの労働内容を松山労働基準局が「委託報酬」であったと判断した事と、委託報酬であったのならば、すでに訴えられる期限が切れているのでは?という疑問を特集します。

    
 


 2016年8月5日 イベントにて。 画像はいどちゃん @ido_nikon さん提供


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